福井旅行と最高の友     1998.12.4〜5

越前竹人形の里 福井へ



 大阪9:12分発、特急雷鳥で福井へ向かう。
 時刻表によると1時間40分程度で行けるようだ。
 とても素晴らしい友達が待っていてくれる福井へ

  「最高のに会う」

 昨夜「明日は会える」と
 思うと気持ちが高まり眠れなかった。
 子供の頃の遠足の前日のような気持ち。

 大阪駅
 特急に乗りこむ前にホームから電話
「9:12分発に乗ります」11時頃着くと連絡
 なつかしい声が聞こえる。「しのぶ だ!」

「お昼の食事はどうします」
「早く着きそうだから食べずに行きます」
「気をつけて来て下さい」
 短い電話のあと電車に乗りこむ
kippu
サンダーバード  車内で少しでも寝ておこう。
 だが、胸がときめく
 あと2時間もしないうちに会える。
 それが嬉しい

 11時前に福井県武生駅に着いた。
 のどかな風景
 空は澄みきった青い空。
 快晴が迎えてくれた。

 駅の待合室の公衆電話からメールを送り
 着信メールを受信
 会社の友からメールが入っていた。

 その時福井の友達2人が来た。
「しのぶ」と「ジェンヌちゃん」だ。

 懐かしい笑顔!
 会えた嬉しさが私の心の中で踊っている。
 これだ この笑顔に会いたかったんだ。


 3人で駅を出る。
「体、大丈夫ですか」
「荷物持ちましょっ」と言って、バッグを持ってくれる優しい人。しのぶ

 真っ赤なファミリアでお迎え。マツダだ!
 これは広島の車。


tesuki washi
  私が漉いた葉書
  「和紙の里」へ

「パピルス館」で手漉き和紙を体験。
 手漉き和紙の葉書をつくることにした。

 左右に5回漉いて、前後に5回。これを繰り返す。
 漉いた和紙の上に「おし花」をのせる。
 その上にサラット和紙を流して、次は色をつける。

 赤、青、黄色、緑、ピンク、紫、金粉、銀粉がある。
 少しだけ落すのが良いと
 ジェンヌちゃんが教えてくれる。
 だが、ドバッという感じ「あっ!」と声が出る。

 しのぶもジェンヌちゃんも真剣な顔
 夢中になっている時って一段ときれいだ!

 何とか出来あがって乾かすまで、散歩と食事
「そば」を食べることにした。
 一品しかないそば屋さん。
 一品しかないということ自体
「こだわりの店」の感じがする。


 西国に住んでいる私は、そばはあまり食べないがなかなか美味しい
 取り皿くらいの器にソバが盛ってある。白っぽいお湯も見える。
 お茶かなと思って飲んで……不思議な味がした。何だろう……?

 ジェンヌちゃんが「これソバ湯です」っと教えてくれた。

 食事も終え、先ほどの和紙をもらいに行く。
 乾いたのを見ると、失敗したのもまあまあ綺麗に見える。



 次は、念願の「越前竹人形の里」

 一番行きたい所はって「しのぶ」に聞かれた時
「越前竹人形」と答えた。
 ジェンヌちゃんも「どうして竹人形なんですか?」って

 とお〜い昔「越前竹人形」というのを見た記憶があった。
「水上勉」の作品のテレビドラマ化だったと思う。
 不思議な魅力を感じる竹人形。それを見てみたかった。

 どこか淋しさを感じる人形でもある。
 越前に行ったら竹人形を……ず〜と心の中に残っていた。
 じっと見てると、何か語りかけようとしている気がする。
越前竹人形
  作った竹人形

 竹人形作りを体験することにした。
 しのぶはひな祭りのお姫様みたいな人形
 私とジェンヌちゃんは細長〜い人形

 帯を作り、着物を着せて髪飾りなどを
 ボンドでくっつけていく。なかなか楽しい。
 子供の頃に戻ったようだ

 しのぶもジェンヌちゃんも上手に作っています。
 出来あがったのを持って記念写真

 工房の方がパチリとやってくれました。親切な人
 手作りにはその人の気持ちが詰まっていることを実感
jennu shinobu ningyo
  ジェンヌちゃん  しのぶ


 竹人形の里を後にして「永平寺」へ回りホテルへ着く
 車からバッグを降ろし、作った竹人形と手漉き和紙をバッグへ入れる。
 それを見ていたジェンヌちゃんが、さっと来てバッグのファスナーを閉めてくれた。

 あ〜 なんと優しい人なのか「ありがとう。優しいんですね」思わず声が出る。
 ちょっとしたことでも、人の優しさに触れると心に響くものです。ありがとう
 人のやさしさが胸を打つ。熱いものがこみ上げてくる。素晴らしい人達
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福井ワシントンホテルでみんなと合流
 そのあと、楽しい食事会へ

tachi shinobu kicho
 (たっちゃん)    (しのぶ)
 (キッチョーさん)
kicho tachi jhennu
 (キッチョーさん)  (たっちゃん)
            (ジェンヌちゃん)
 キッチョーさんとたっちゃんと18時に合流。キッチョーさんは22時福井発の
 夜行バスで横浜へ行く予定。
 これで元気者4人揃った。私を入れて5人で食事会。

 こうしてみんなと会うのはこれで2回目だが、なぜかず〜と前からの知り合いの
 ような気がする。
 みんなの持っている、明るさと愉快さと優しさがそうさせるのでしょう。

「きど」というお店で食事をした。上の写真のように普通の家の部屋なんです。
 料理は新鮮で美味しいものばかり、ボリュームもすごい。

 ぶりを頼めば「お頭」がドカ〜ンと出てきて、「うわ〜〜」
「目玉の回りが美味しいよ」  「うんうん」

 後頭部を指して「ここも美味しいね」などと言いながら、みんなの箸が進む
 楽しい雰囲気
 おでんもグー、味が染み込んだ大根。口の中でとろけるような美味しさ。
 おでんのお代りした。

 楽しい時間があっという間に過ぎ、キッチョーさんが横浜へ行く時間が迫ってきた。
 ギリギリの時間まで一緒にいてくれた、あなたもまた溢れんばかりの優しさを持った方
 横浜に幸せがあるみたいですね。12月4日22時キッチョーさん横浜へ向かう……



  「東尋坊へ」

 1998.12.5日午前10時
 ホテルのロビーまでたっちゃんが迎えに来てくれた。
 今日はしのぶとたっちゃんが案内してくれるという。

 しのぶの運転する真っ赤なファミリアに乗ると
「コートは後ろにおきましょっ!」

 後ろの座席にいる、たっちゃんの優しい声がする
 車から降りると「はいコートっ!」

 みんなほんとに親切なんです。感謝しています。
 北陸の人はみんな情が厚いのかな

東尋坊

 しのぶの運転は安心して乗っていられる。
 なかなかハンドルさばきもうまいぞ!
 優しさも一杯持った しのぶ

 急ブレーキをかけた時「ごめんなさ〜い」と言って
 助手席にいる私の体を左手で支えてくれる。
 気遣ってくれてありがとう。

 車中でもたっちゃんが歌を唄ってくれる。
 なんと楽しいたっちゃん。陽気な方だ

「中森さん、左をごらん下さい。
 あれが○○…… でございます。

 右前方をごらん下さい。雄島が見えま〜す。
 島にかかっている、あの赤い橋を境にして左と右の水位が違います。
 日本の不思議な場所と言われているそうです」

 ガイドさんのように案内してくれます。
 橋の上に立ってみると、そんな感じがします。

 東尋坊は断崖もあるけどおだやかさを感じた。
 かなり先の方まで歩いて行ける。
 もう少し先までと思い歩いていると

「なかもりさ〜ん 危ないですよ〜」 しのぶの声がする。

 しのぶ 写真を見てわかったやさしい心遣い
 どの写真を見ても
 私より背が高いので、低くしてくれているんですね。
 う〜ん その気持ちが嬉しいです。


tojinbo


加賀 伝統文化アメニティ 石川県小松市 伝統工芸村


持ち帰った浜地海岸の砂

  「ゆのくにの森」

 東尋坊を後にして石川県小松市方面へ向かう。
 途中の海岸で「砂」を少し容器に入れた。
 これは私の趣味 行った所の「砂」のコレクション

 走っている途中、山に真っ赤なもみじの葉っぱが見える。

♪ 真っ赤だな〜 真っ赤だな〜 
 もみじの葉っぱが 真っ赤だな〜♪

 たっちゃんが唄い出す。しのぶも一緒に唄っている。
 楽しい雰囲気の車中です。


 伝統工芸が一箇所に集まった 伝統工芸村へ着く

 輪島塗りの館、お菓子の館、友禅の館、九谷焼の館、ろくろの館

 金箔の館、ガラス工芸の館、森のオルゴールの館などがある。
 どこも手作り体験が出来るようになっている。

ゆのくにの森


shikino uta
作ったオルゴール
 一番奥にあるオルゴールの館へ入る。
 オルゴールのキィーホルダーが気に入った。
 好きな曲を選んで自分で取りつける。

「四季の歌」にした。ネジを回して耳を澄ますと

 ♪は〜るを愛するひ〜とは〜♪
  こ〜ころ やさし人〜♪

 おだやかなメロディーが聞こえてくる。




 今日は一緒でないジェンヌちゃんとキッチョーさんの分も
 3人で選び手分けして取りつける。
 しのぶが色を選んだ。キッチョーさんは黄色、ジェンヌちゃんは緑
 
 時間も押してきた。今日は広島へ帰る日
 石川県を後にして福井駅へ……ハンドルはしのぶにおまかせ



  「福井を後に……」

 17:05分発 特急サンダーバード大阪行に乗ることにした。
 たっちゃんも電車で帰るという。4番線ホームだって
 改札を抜けて振り返ると「しのぶ」が手を振っている。

 私もしばらく手を振りながら別れを惜しむ
「さようなら しのぶ……」 「ありがとう しのぶ……」
 たっちゃんとはホームでお別れ



 サンダーバードがゆっくり動きだした。
 あぁこれで本当にお別れを実感
 熱いものを感じる。

 車中で昨日と今日2日間を思い出す。
 楽しかった日々があっという間に過ぎた。
 あんなに遠いと思っていたのに
 本当に福井へ……

 いろんな所へ行った事よりも
 皆んなが優しくしてくれたことが
 心に染みます。

 しのぶ、キッチョーさん
 ジェンヌちゃん、たっちゃん
 あなたたちは最高の友です。

 ありがとう みんな

  おわり
サンダーバード