香のお父さんお母さんとも31年目の再会     1999年6月12日

窓の外に思い出の広場が



hotel 1999年6月12日

香のお父さんとお母さんにも会えることになりました。
昨夜暗くなってホテルへ着いたので
外の景色は分からなかった

朝早く目がさめてカーテンを開けると……
うわぁ〜〜
30年前と変わらない景色が目の前にあります。

香との思い出の広場です。

広場
遊んだ広場
飛び箱
広場からの帰りはこんな感じ


お母さんが家の前の道路で待っていてくれました。

9時過ぎにホテルを出て見覚えのあるお寺の横を歩く。
ああそうだ。広場からの帰り道と同じだ! ここだった。
香をおんぶして帰った道。


懐かしい記憶がよみがえってきました。
近くまで来た時、家の方を見ると…… んっ?
家の前の道路で待っている人が見えます。
「あっ お母さんっ!」と思い頭を下げる。
気がついてくれたようです。


こちらに向かって歩いて来ます。
約束の時間の20分も前なのに……
やさしいお母さん
やっと会えました。31年目にして
お母さん
   道路で待っていてくれた優しいお母さん


お父さんの趣味 木彫りの作品



出来上がるまで6ケ月もかかるそうです。
コツコツとずいぶん根気がいります。

気持ちがこもっているから愛情が伝わってくるのですね。
近くでしたら教えてもらうのに残念です。
香のお母さんの子供になったつもりで詩を付けてみました。

木彫りの作品    「 母の手 」

 小さな小さな母の手
 しわのよった母の手
 僕より小さな母の手
 66年も経った母の手
 僕をこんなに大きく育ててくれた
   やさしい母の手
 いつもやさしく包んでくれた母の手 
 お母さん  ありがとう
 ありがとう お母さん


本物のボーリングのピンを送ってくれたと言って飾ってくれてました。
送った私は忘れていましたけど……

香の話では「メッセージ付きでしたよっ!」ということでした。
よく見ると、ピンにメッセージを書いた跡が残っています。

「踏まれても踏まれても 畑に生きる麦のごとく ただ一筋に生きるのみ」

このメッセージを香は覚えていました。すごい記憶力!
いつ送ったのかうっすらと思い出してきましたが……

まだボヤッーとしています。
もう少し記憶をたどってみないと…… 思い出せません。


うーーん 香から長―い手紙が届いたことがあります。
文面から、何か悩んでいるようすがうかがえました。

あのとき、メッセージを書き込んだピンを送ったのを思い出しました。
そうだった……「信じる道を進みなさい」そう伝えたかった。


駅まで送ってくれたやさしいお父さんお母さん



帰りはお父さんとお母さんが駅まで送ってくれました。
銘菓「野辺の里」という美味しいお菓子も頂きました。


行く前は、迷惑ではないかと心配しましたが
私は「案ずるより産むが易し」で「1歩前」へ進む方ですので
家まで行ってしまいました。
帰りの車中「来て良かったなぁ……」としみじみ感じました。


話をしているとなんだか本当のお母さんという感じがしてきて
次からは「奥様」ではなく「お母さんっ!」と呼ぼうと思います。
いいですか?「お母さん」


father mather
お父さん     お母さん


この日会わなかったら
多分一生会うきっかけはなかったと思います。
こうして会えたのも、小学生だった少女「香」のおかげです。
感謝しています。

ありがとうございました。お父さんお母さん そして「香」
また必ず行きます。お元気で……


1999.06.12 おわり