不思議なお魚パティとラフィーネ 第 2 話 ハプニング    2000.10.02

 
第 2 話の仲間たち
パティの家族構成 お母さん:ミーユ   お父さん:マルーロ
長女  :ラフィーネ  次女 :パティ   長男:マーロ
パティ31年前の思い出の小学生
お母さん ミーユパティに名前をつけてくれた、とっても優しくて素敵なお姉さん
弟    マーロ福井にお住まいの方の赤ちゃん あつき君 2000/8/30誕生
いとこの パシェール京都のお菓子屋さん
ヨーヨ京都にお住まいのヨリコちゃん
兄ちゃんパティの家に下宿している兄ちゃん
ミヨ先生パティのぬいぐるみを送って下さった保育園の先生
バッタのグーリーお人好しの○○ちゃん
流れ星のアルー姉さん広島にお住いのアルちゃん
眼科の先生たち広島の西田眼科・耳鼻咽喉科の先生と看護婦さんと職員さん
エンジェルyukiさまAngelさん   天使のようにやさしい人


ミーユが病気になりました。みんな・大変・



 今日もパティの大好きな広場へきました。
 パティのいとこのパシェールが来ています。


Miiyu family


「パシェール パシェール 久しぶりね。 元気だった?」
「うん 元気だよ パティは?」
「とっても元気よっ 元気もりもりってとこ!」


「パティ あのね こちらは近所のヨリコちゃん」
「よろしくーー♪」 「ヨリコです ヨーヨって呼んでっ」


パシェール pati yoriko  niicyan
パシェール   パティ     ヨーヨ     兄ちゃん


「今日はお姉ちゃんは? パティ? 」
「お姉ちゃんは勉強があるってこなかったの……」


「一緒にいるのは 誰?」
「兄ちゃんよ。うちに下宿してるんだ。
 いつも遊んでくれる兄ちゃんよ」


「パシェールですよろしく」


 パシェールはちょっとオシャレです
 なんか とっても いい香りのするパシェール
 シャボンのような香り


「兄ちゃん 私あの上へ登りたいの」
 飛び箱の上を指してパティが言いました。

「一人で大丈夫? オンブするっ?」兄ちゃんがききました。


「うーーん 大丈夫 パティは元気者だからね」
      そう言うとパティは飛びあがりました。


「ヨーヨもおいで」
「うんっ」 ヨーヨもピョーンと飛び上がりました。


「うわーい 気持いいなあ 高いところって」
 パティとヨーヨの楽しそうな声

yoriko
とび箱


 パシェールは兄ちゃんの肩にぴょーんと乗っかりました。
 オシャレだからケガしないようにしてるんだね。 んっ きっと!そうなんだ。


pasheel
niicyan


「グーリー グーリー バッタのグーリー 今日はお姉ちゃんは来ないわよー
 でもね。きれいなヨーヨとパシェールがいるわよー 出てきてよー
 どこにいるのー グーリー♪  遊びましょう」

「はいはい ここにいますよ」


 草むらからグーリーがピョーンと出てきました。

「あっ 兄ちゃん たいへんっ ヨーヨがっ」 パティの大きな声


「ヨーヨっ だいじょうぶっ」
 飛び箱の上からヨーヨが落っこちました。 足をけがしたようです。


「えーん えーん」ヨーヨの痛そうな泣き声
 足をすりむいたのかな 血が出ています。


yorikoミヨ先生
エーン


 泣き声を聞いたミヨ先生がかけつけてくれました。


「ヨーヨ ヨーヨ 大丈夫よ 先生がみてあげます」
 ミヨ先生はヨーヨの足をやさしくやさしく手当てして下さいました。


「ミヨせんせーい 痛くなくなったよー
 どんな おまじないしたのー」


「うーん な・い・しょ」
「ずるーい。おしえて ねっ せんせーい」
 ヨーヨはミヨ先生が大好きなんです。

「あのね。 ふぅーと温かい息を吹きかけたのよ。 とってもあったかーい」
「せんせい ありがとう。ミヨ先生も天使なんだね。きっと んっ」

hoikuen

 そうなんですよ。ミヨ先生は天使の国の保育園の先生なのです。
 あの広場での出来事は、天使の国からいつも見ています。
 ヨーヨのようなことがあれば、すぐに降りてきて下さいます。


「ヨーヨっ 気をつけてねっ」
 そういうとミヨ先生は天使の国へ戻っていきました。
「やさしい、やさしいミヨ先生。 ありがとう」

miyo sensei


 パティとパシェールとヨーヨとグーリー達は
 飛び箱やブランコやシーソーで遊んでいます。

siso buranko


 パティが遊び終わって帰ってみると、お母さんが、大変
「ただいまーー 母さんっ」


「パティー パティー 帰ったの 母さんね 目が痛いのーー」
 しばらくたっても痛みがとれません。


「なんか、目に入っているみたいなの」 目が真っ赤に充血しています。
 パティはミーユの目を見てあげますが分かりません。


「ねぇ お姉ちゃん お姉ちゃーん ラフィーネ ちょっときてよー」
「母さん 痛いの? 大丈夫」パティとラフィーネは不安そうに覗き込んでいます。


 この様子を天使の国から見ていたお父さんマルーロはとても心配になりました。


fuan


「天使さま お願いがございます。 少しのあいだ、帰らせて頂けませんか?」


「そういうと思っていましたよ。マルーロ・・
 ミーユのことが心配なんでしょう」


tenshi  maruuro


「はい。とても心配です」


「マルーロ・ 目が潤んでいますね。その気持ちよく分かります。
 大切なミーユが苦しんでいますもの帰ってあげなさい」


「よろしいのですか?」 「いいですとも マルーロ」


「ミーユはがまん強いですから、自分から帰って欲しいとは言わないでしょう」
「思いやりの心は大切なことです。ミーユの支えになってあげなさい」


「ひまわりのマリーに送らせましょう。 マリー♪ マリー♪」
  「ひまわりのマリー♪ マルーロを送ってあげなさい」

「承知いたしました。 天使さま。 マルーロ さあっ 乗って 行きましょう」
「マルーロよ 戻ってくるのですよ。マリーを迎えにいかせますからね」
「はい 分かっております。ありがとうございます 天使さま」


 ひまわりのマリーに乗ってお父さんマルーロが帰ってきました。
「あっ 父さーん 帰ってこれたの? ああ良かったっ ほっ」


 パティとラフィーネの不安がとれました。
「ミーユ ミーユ 大丈夫かい?」 


「マルーロ♪  とっても痛いのっ」 ミーユの悲しそうな声
「あぁ ミーユ かわいそうに代わってあげられたら……」


doctor


 マルーロが以前住んでいた街にとってもやさしい先生がいます。
 ご主人は、耳、鼻、のどのドクター、奥さまは目のドクター


 お二人とも名医です。
 パティが生れる前に住んでいたところですから、


 10年以上も前のことです。
 マルーロは、先生を思い出してミーユを連れて行こうと思いました。

「ミーユ あの先生のところへ行こう。
 やさしい先生だから、きっと治してくれるよ」


 マルーロは不安でいっぱいです。
 家族が病気になると、不安が一杯つのります。涙がこぼれるほど心配です。


 でも、ミーユはこの日は病院へ行くことが出来ませんでした。
 お仕事があったのです。
 きっと、がまんしてたんでしょうね。 1日がとても辛かったことでしょう。


 マルーロは心配で心配で、この夜は、1時間毎に目がさめました。
「大丈夫かなあー ひどくならないかなあ……」


 心配ばかりが頭をよぎり、ウトウトとしては目がさめるの繰り返しでした。
 朝までがこんなに長く感じたことはありません。


yoru


 やっと 長ーい長ーい夜が明け朝になりました。
「ミーユ ミーユ♪ 病院へ行こう…… ねっ」 優しく声をかけると
「うんっ」とミーユもうなづきました。


 マルーロとパティはミーユを病院へ連れて行きました。
 ラフィーネは弟マーロの子守りで残ることにしました。

 病院へ着いて玄関を入り
「こんにちは。お元気ですか? お久しぶりです」と声をかけると


「まぁー 懐かしいーー ほーんと 久しぶりですね。 何年ぶりかしら?」
「10年ぶりくらいですね」
 受付の方、看護婦さん、先生、みーんな10年前と同じです。


「みなさんあの時とぜんぜん変わっていませんね。
 お若いですよ。あの時のままです」
 マルーロも懐かしさで胸が一杯です。


yasashii sensei
 素敵な皆さん


 みなさんが温かい言葉で迎えて下さいました。
 マルーロはもうこの言葉とみなさんの笑顔を頂いて
「治るぞっ んっ きっと 治して下さるぞっ」と心の中で安心しました。


「先生 ミーユを診てください」
「まぁ どうしました。 随分充血してますね。さぁ診てあげましょう」
 先生が目を洗って下さって、目玉の写真も撮って調べてくれました。


me itai


「とてもきれいな瞳です。
 あっ 何かありますね。針の先くらいな小さなグリグリが踊ってますね。
 でも大丈夫です。これはすぐとれます。心配いりません。えぇ大丈夫
 グリグリさん 出ておいで。出てこないと閉じ込めてしまいますよ」


gori gori
グリグリ


 先生はミーユの目を何度も何度も丁寧に洗って下さいました。


「あぁーそんなに目薬流すと、おぼれちゃうよー」 グリグリの叫び声
 グリグリはアップアップしながら流されてしまいました。バィバーィ グリグリ

「どうです? まだありますか? 出ていったはずですよ」
「あっ 何か取れたみたいです。 とっても楽になりました」ミーユのうれしそうな声


「目薬を出しておきますから時々さして下さい。これはグリグリの大嫌いな薬です」
「はい。ありがとうございました。先生」
「ああ よかった。ほっ♪」パティとマルーロはすごーく安心しました。


 一番ほっとしたのはマルーロでした。本当に心配で心配で仕方なかったのです。
 マルーロは時々ミーユに見えないところで涙をこぼしていました。


maruuro no namida


 大好きなミーユの苦しんでいる姿を見ることが、辛くて辛くてたまらなかったのです。
「あぁ ほんとうによかった。 先生ありがとうございました」


 マルーロとパティがミーユを連れて帰ると、もうすっかり夕暮れになっていました。


yoru


「あっ 父さん 母さん 見てー 流れ星のアルーお姉さんよ」パティが見つけました。


「ほんとだっ! はやくお願い事しなきゃ」
「未だ消えないでねーー アルーお姉さん」


nagareboshi


「うんっ 待ってるから はやくお願いごとしなさい。パティ」
「やさしい アルーお姉さん ありがとう」


パティのお願い。「☆°・°・☆・°°・☆°・°」
「何をお願いしたの…… パティ?」


「母さんの目が早く良くなるようにって…… お願いしたの」
「私もよ パティ」  「父さんもだよ」


 パティもラフィーネもお父さんマルーロも同じことをお願いしていたのです。
 お母さんミーユは家族みんなの幸せをお願いしていました。


「ミーユ・ 早く良くなって下さいね」そう言って流れ星のアルーお姉さんは消えました。

 そこへ、ひまわりのマリーがお迎えに来ました。
「マルーロ 天使さまがお待ちです 帰りましょう」 himawari


「はい。分かりました。 パティ ラフィーネ 母さんのこと頼みましたよ」
「うんっ 父さん。 母さんは私達が守ります。父さんは天使さまにお仕えして下さい」


「いってらっしゃーい」 パティとラフィーネそしてミーユのお見送りです。
「パティ ラフィーネ マーロ そして・・ とても大切なtaisestuna miiyuミーユ」


「 いってきます 」


  お わ り