不思議なお魚パティとラフィーネ 第27話 えがおのよっちゃん    2008.06.22

 
第27話の仲間たち
パティの家族構成 お母さん:ミーユ   お父さん:マルーロ
長女  :ラフィーネ  次女 :パティ   長男:マーロ
パティ31年前の思い出の小学生
お母さん ミーユパティに名前をつけてくれた、優しくて素敵なお姉さん
よっちゃん週何回かお昼に行くお店の笑顔の素敵な方
花びらの精お店の皆さま
レイリー虹の精レイリー
小鳥や天使保育園の天使たちこのお話シリーズに出てくるお友達のみなさま
ひまわりさん、うさぎさんこのお話シリーズに出てくるお友達のみなさま
エンジェルyukiさまAngelさん   天使のようにやさしい人


いつもニコニコ・えがおのよっちゃんのお話


 パティとラフィーネは、空を飛んだりできる不思議なお魚です。
 いつも、水の中にいるわけではありません。


パティの家族


 パティは 空を飛んであそぶのが大好きです。
 いつもは パテイの広場へ行くとあえます。


広場
パティのひろば


「パティ 今日はお店やさんへ行きましょう」
「えがおの お姉さんのいるお店でしょう。 母さん」


「そうよ ペンギンさんのよっちゃんっていうの…」


ペンギン
   よっちゃん


「うん しってるよ。
 父さんが いつも言ってました」


「あの笑顔をみると、元気になるって…」


「そうね パティもよっちゃんのようになりなさい」


「はい 母さん やさしい おねえさんですもの…ね」
「ええ とっても いい方ですよ」


 お店によっちゃんがいる日は、玄関を入るとわかります。
 入り口のところで、フワーーと、明るい香りがただよっています。


 あっ 今日はよっちゃんがいるなって感じます。
 レジへ行くと… やっぱり いるんですね。


 笑顔いっぱいで…
 いらっしゃいませ と むかえて下さいます。


 よっちゃんの笑顔は、心の中から自然に出てくるんですね。
 だから、人を元気にしてくれる笑顔です。


 パティたちはお話しながらお店にむかっていました。

「母さん 着きましたよ」


「ね 母さん 今日もいますか? よっちゃんお姉さん」
「いますね きっと 耳をすますと明るい声が聞こえてきますでしょう」


「あっ そうだね。 聞こえます。 母さん」
「ね わかるでしょう。よっちゃんお姉さんの声」


「はい わかります。はやく 会いたいな。
 ね 母さん 何か買ってくれるの……?」


パティ
  パティ


ラフィーネ
  ラフィーネ



「そうね いつもいい子だから…… 何がいいかな……
 ラフィーネも何かほしいものありますか?」


「うーーん 何かな……」
 パティとラフィーネは、しばらく考えていいました。


パティの家族


「母さん あのね…」


「なーーに」


「今日はいらないから……」 ……2人とも同じことを考えていました。


「どうして……」


「私たちは、毎日、母さんに食べさせてもらっています。
 でも、世界には困っている子供たちがいるって聞いたの……」


「そうよ、家族のために働いている子供が沢山います……
 そのため学校にも行けないの……
 それでも 食べられない日もあるんですよ」


「母さん その人たちのために、すこしでも何かしたいの……」


「それは いいことですね」
 お店などに置いてる愛の募金箱に入れるといいです。
 人のために役立つように、使って下さいます」


「そうしてもいいですか? 母さん」

「いいですよ」



 すると天のほうから声がしました。


「パティ… ラフィーネ… いいことに気がつきましたね」


「あっ 天使さま エンジェルyukiさま」
 パティはyukiさまが大好きです。


天使さま
エンジェルyukiさま

「小さなことでも、人のためにという気持ちは大切なことです。
 届いたお手紙に貼ってある切手も役にたつんですよ。

 書き間違えたハガキもね。
 ハガキでも、鉛筆やケシゴム、ノートを買うことが出来ます。

 小さなことでも一人一人が力を合わせれば大きな力になります。
 だから、パティの今日のことも、とってもいいことです。
 困っている人に手を差し伸べてあげることは大切なことです」


「はい 天使さま」


鉛筆  ノート


 天使さまは、さらに、つづけていいました。

「よっちゃんのお店には、盲導犬を育てるための募金箱があります。
 見えない人の、目になってくれるワンちゃんを育てるためです。

 そのワンちゃんのおかげで、安心して出かけることができます。
 バスにも電車にも乗れるのよ。ワンちゃんが案内してくれるからね」


ワンちゃん
fresta宇品店・盲導犬募金箱


「おりこうさんのワンちゃんですね」


「そうよ。でも、ワンちゃんを育てるにはお金がかかります。
 よっちゃんのお店も協力しているんですよ。
 とても素晴らしいことをしているお店でしょう」


「はい 天使さま。 私たちも少しだけど、いれます」
 パティとラフィーネは、おやつを買ったつもりで募金箱へいれました。


「天使さま よっちゃんお姉さんも、天使さまのような笑顔をしていますね」


「それはね パティ… 心がこもっているからなんですよ。
 ありがとう。って気持ちが伝わってくるでしょう」


「はい 心の中にお話しているみたいです」

「とっても 心あたたまるでしょう」

ペンギン
   よっちゃん


「はい お姉さんの心の中は、いつもポカポカなんですね」

「そうなんですよ。 私も感心しています」


「パティ… お姉さんに 元気も下さい。って…言ってごらん。
 両手で げんき… げんき… とパワーを下さいますよ」


「はい 今度お願いしてみます。やっぱり お姉さんは やさしいんですね」


「パティ… お礼によっちゃんお姉さんを、天使の国へおまねきしましょう。
 私もお手伝いしますよ。 今日のパティたちのいい事のごほうびにね…」


「天使さまは魔法が使えるんですよね」

「そうですよ パティ… 広場から花ビラを集めてきておくれ…」

「ラフィーネもお願いしますね」

「はい」

花畑


「集めたら私の手の平に乗せてね」


「はい」そう言うと
 パティとラフィーネは花びらを集めてきました。


「天使さま これでいいですか?」


「ええ じゅうぶんですよ」


 天使さまは、花びらに温かい息を、そーと吹きかけました。
 すると、花びらが一枚一枚 天に舞い上がりました。


 花びらと花びらが手をつないで、だんだんと輪になっていきました。
 花びらがダンスしながら、花の精のゆりかごになりました。


花
  天使の花ビラ


「パティ よっちゃんお姉さんを花のゆりかごへお連れしてね」


「はい 天使さま」


「お姉さん どうぞこちらへ…」
 パティとラフィーネは、手を引いてお花の中へ案内しました。



「レイリーを呼びましょう」天使さまが言いました。


天使さま
エンジェルyukiさま


「レイリーや…
 虹の精レイリーや… 天使の国まで虹をかけておくれ…」


「しょうちしました。天使さま」
 そういうと、レイリーは天に向かって虹の橋をかけました。


虹


「花のゆりかごさん 虹の中へお姉さんをお連れしてね」
「はい 天使さま。お姉さん行きましょう」


花の輪


 パティたちは、花のゆりかごに乗って虹の中へ入ると……
 七色の光に包まれ、スーーと、天にすいあげられました。
 これは天使さまの力なのです。


 そして…… とってもきれいな花園へでました。

 天使の国へ着いたのです。


「わーーー  きれーーい すごーーい」お姉さんの声



花園


「よっちゃんお姉さん いらっしゃいませ」
 天使の国の皆さんでお迎えしました。


「お姉さん いつも笑顔で迎えてくださいますね。
 今日はそのお礼です。私たちがお迎えします。
 きょうはゆっくりお休み下さい」


 花や小鳥やうさぎさん、虹の精にひまわりさん
 天使保育園の天使たちもいます。


天使たち


「お姉さんいつも笑顔と元気をくれてありがとう」
 そうお礼をいうと


 お姉さんは
 いつものあの笑顔いっぱいで、こたえてくれました。


 いつも笑顔のよっちゃん あ・り・が・と・う
 その笑顔からいつも元気をいただいています。

 ありがとう。感謝しています。


  お わ り