不思議なお魚パティとラフィーネ 第51話 思い出のユミ先生 2023.11.30s
パティの家族構成 | お母さん:ミーユ お父さん:マルーロ 長女 :ラフィーネ 次女 :パティ 長男:マーロ |
パティ | 31年前の思い出の小学生 |
お母さん ミーユ | パティに名前をつけてくれた、とっても優しくて素敵なお姉さん |
ユミ先生 | リハビリの先生 とってもやさしくて上手なんです |
針の先生 | 針治療の先生 |
小鳥さん | パティの仲間たち |
アリさん | パティの仲間たち |
バッタ | パティの仲間たち |
エンジェルyukiさま | Angelさん 天使のようにやさしい人 高知市にお住まい |
思い出のユミ先生
パティの家族は不思議なお魚です。 いつも水の中にいるわけではありません。 空を飛んだりする、とっても不思議なお魚です。 お母さんの名前は「ミーユ」 赤ちゃんの名前は「マーロ」といいます。 |
![]() パティの家族 |
今日もパティの大好きな広場へ来ています。 広場は遊ぶにはすごく楽しいところ かけっこも出来るんだ! 草原だからころんでも痛くないんだ! |
![]() 三重県津市久居 |
広場にはバッタにアリさん てんとう虫に小鳥さんもいます。 みんなパティの仲間です。 「パティ」 「なあに 母さん」 ![]() 「ずいぶん前、父さんが首が痛いとか肩が痛いとかいってたね」 「うん なかなか治らないって苦しんでたよ。 リハビリに行くようになってすごく良くなって喜んでた」 「そうね もう20年以上も前のことですね」 肩や首が痛くて痛くて困っていました。 関節がはずれかかっている感じがして不快感と痛みが走ります。 いくつかの病院で診てもらったのですが良くなりません。 ![]() そこで仕事で訪問していた病院で診てもらいました。 「どうしました?」先生の声 「首を曲げると右手の人差し指にビリビリっと電気が走るんです」 先生は、ちょっと診て見ましょうと言い首を曲げたり ゆっくり前後に動かしたり首を抑えたりしました。 「先生、指にビリビリっときます」と伝えると 「そうでしょう。分かりましたよ。首が原因です」 「そうですか 治りますか先生?」 「首の牽引と肩へ針をしましょう。その後で首と肩を温めましょう。 それを続けると良くなります。ではリハビリの方へ行って下さい」 |
看護師さんにリハビリ室へ案内されました。 そこで出会ったのがリハビリを専門にしているユミ先生です。 ![]() 「そちらの椅子にお座り下さい」と牽引台を指して言いました。 「はい」と答え座りました。 「アゴに輪っかを掛けてギユーっと引き上げます。 上がった後は下がってきます。また引き上げられて降りてきます。 これの繰り返しを10分続けます」 「はい お願いします」 「今日は初めてですから弱くしていますけど、アゴがきついかも知れません。 きついようでしたら手をあげて下さい。引き上げる力を弱くしますからね」 やさしく説明をしてくれるユミ先生 牽引が始まると、やはり少しアゴがきつくなる感じでした。 辛抱していると慣れてきたのか、苦しさがなくなりました。 しばらくすると、ピーン ピュポピュポ ピーーン ポーン 終わりの合図です。 ユミ先生が来てアゴから器具を外しながら言いました。 「お疲れさまでした。大丈夫でしたか?」 「はい 大丈夫です」 |
「次は針を打ってもらいますので、あちらへ移動しましょう。 先生、針お願いします」針の先生の方へ案内してくれました。 ![]() 針治療の部屋に入ると、シャツを脱いで肩を出します。 針の先生が肩甲骨の辺りを指で軽く押さえてさわっていました。 すると「ここら辺が悪そうですね」と言いながらクィッと押すと 「うっ!」っと、なるんです。 先生は触っただけで悪い部分が分かるんだ…… そう感じました。 針を刺すときチクッとするので、針を打っているのが分かります。 6本か8本かな? 針を打ちその針に電極をつないでいるようです。 「行きますよ。良いですか。 カチッ!」電極に電気を流し始めるスイッチの音 「はい」 「どうですか? 大丈夫ですか?」 ビリ ビリと振動が伝わってきます。 「はい来てます」 「これは?」「はい来てます」 「これは?」「来てます」 「これは?」「来てます」 いくつかの部分に針を打っているので、先生が機械を操作しながら聞いてきます。 強さ弱さの調節をしながら訪ねています。 針を通して電気が流れているのが分かります。 「ビリッ ビリッ ビリッ ビリッ」心臓の鼓動のようなリズム感があります。 治療を続けている間は野球のことやニュースのことなど世間話をします。 「昨日のカープはすごい試合でしたね」 「終盤に代打が出ていきなりホームラン!」 「豪快でしたね。彼は大物になりそうですね」 「そうそう レギュラーになりそうです……」 「ピュル ピュル ピュル ピュルーーー」終わりの合図です。 |
この後、最後にホットパックで肩と腰も温めます。 またユミ先生の所へ戻ります。 「ユミ先生、針が終りました」 「お疲れさまでした。では温めましょう」 ホットパックをバスタオルで包んで肩へ巻き付けてくれます。 治療台の上に横たわると、丁度腰の辺りの部分にもホットパックが敷いています。 腰が温かくなるのと同時に肩も首も温かくなります。 ユミ先生が聞いてきます。 「どうですか? 熱すぎませんか?」 「大丈夫です」 「熱くなったら行ってくださいね」 「はい」 「20分したら声をかけますから、寝ててもいいですよ」 ユミ先生はそう言いながらタオルケットをかけてくれました。 そのあと、タイマーをセットしているようです。 肩も腰もポカポカに温かくなります。 陽気な気分で眠くなってきます。知らず知らずのうちに眠っていることがあります。 「時間になりましたよ」ユミ先生の声に「はっ」として起きます。 … … 「つい寝てました」 「みんなそうなります。よほど和らいだんですね」 「はい 痛かったところが、すごく楽になって気持ちよくなるんです」 「そうですか、それはよかった。しばらく続けましょうね」 「はい 明日もきます。 ユミ先生!」 |
このようなリハビリを毎日つづけました。 少しずつ良くなっているのを感じていました。 右手に走るビリビリも和らいできました。 いつも不快感があって、集中できなくて困っていたのが 良くなっているのを自覚できました。 1ケ月位リハビリに通って以前の状態に戻りました。 これには、嬉しくて感動しました。 優しいユミ先生と針の先生のおかげです。 「パティ」天のほうから声がしました。 「あっ 天使さま エンジェルyukiさま」 ![]() エンジェルyukiさま 「お父さんの首が治って良かったね」 「ええ とっても辛そうでしたから……」 ![]() 「いい先生に会えたからですよ」 「はい 感謝しています」 「あれから、少しでもおかしいなって思ったらユミ先生の所へ行ってます」 「そう それは大切なことです。そのうち治るだろうと思っていると ますます悪くなって、やっと病院へ行ったりしますよね」 「そうです。前はなかなか病院へは行かなかったです」 「それが良くないことです。悪くなってからでは治るのにも時間がかかります」 「yukiさま 父さんは身に染みてわかったようです」 「体を大切にしましょうね。お父さんに伝えてください」 「はい 天使さまからのお言葉ですって伝えます」 「ユミ先生の心温まる治療のおかげです。ありがとうございました」 このあとも、首や腰、肩などが痛み出したりすると、すぐにこの病院へ行っています。 つい先月も、腰が痛くなって、ひと月くらい通院していました。 |