不思議なお魚パティとラフィーネ 第 3 話 かっこちゃん 2000.12.23
パティの家族構成 | お母さん:ミーユ お父さん:マルーロ 長女 :ラフィーネ 次女 :パティ 長男:マーロ |
パティ | 31年前の思い出の小学生 |
お母さん ミーユ | パティに名前をつけてくれた、とっても優しくて素敵なお姉さん |
クリオネ かっこちゃん | 流氷の妖精 悩める美少女 |
クリオネ かおりん | 流氷の妖精 かっこちゃんの子供 |
あーちゃん | かっこちゃんの妹の赤ちゃん |
てんとう虫のなおなおさん | 菅野美穂に似たグーな方 |
愛ちゃん | エンジェルyukiさんの子供 |
ユー君 | エンジェルyukiさんの子供 |
コスモス | 天使の国の入口 |
エンジェルyukiさま | Angelさん 天使のようにやさしい人 |
友達が悩んでいます 皆んなの元気をあげましょう
パティやお母さんミーユの住んでいる町に 小さい時の友達で「かっこちゃん」という方がいました。 ![]() まるで「妖精」のような、とてもかわいい「かっこちゃん」 大人になってから遠い東の方へ行ってしまったので会っていません。 ![]() 流氷の妖精かっこちゃん パティと同じくらいの子供もいて 名前は、「かおりん」といいます。 その、かっこちゃんから、久々にお便りが届きました。 ミーユ パティ お久しぶりです お元気ですか? 私は、今ずいぶん悩んでいるのです。 それでね、ちょっこっと体調をくずしています。 夜になると淋しくって 涙して夜を過ごすこともあります。 でも、今は、どんな悩みか聞かないでね 話せる時が来たら話します。 ミーユ パティ 私は決めたのよ 前へ進むために 私の町へ戻ることを…… |
「ねっ ねっ かっこ姉ちゃんが戻ってくるんだね♪ 母さんっ」 「そうなんだって パティ。 また一緒に遊べるね。♪」 ![]() パティ 「うわーい♪ 嬉しいなー♪」 パティとラフィーネの嬉しそうな声 「私達の町へ戻ってきたら、悩みを聞いてあげましょうね。パティ」 「元気になろうね。かっこちゃん♪ 帰ってくるのを待ってますよ」 ミーユはやっぱり、あったかーくて、優しいんです。 かっこちゃんも早く帰ってきて、ミーユにあったかーく包んでもらいましょう。 今、私はひとりぼっち…… ![]() 誰もいないの………… とっても淋しいの…… 誰かと話がしたいの…… この胸の中を話したいの…… ![]() 私は決めました。前へ進むために 決めました。 この町を離れ 幼いとき過ごしたあの町へ 戻ることを…… 思い出のあの町へ…… 悲しいことは、この町へ置いて行きます。 楽しいことは、バッグに詰めて持って行きます。 ![]() 私の産まれた町…… 育った町…… ![]() 母さんの町…… そこへ私は戻りたい。 私を包んでくれる町…… 心を癒してくれる町へ…… はやく 私は戻りたい。 ![]() ![]() 可愛い かっこちゃん |
かっこちゃんが、かおりんを連れて、生れた町への帰り道 きれいなきれいな、コスモスの花の、咲いている所がありました。 ![]() おかえりなさーい コスモスは、風に揺られて ゆーらり ゆーらり と おだやかに揺れています。 まるで、「かっこちゃん おかえりなさーい」 と いっているみたいです。 コスモスの花びらに、てんとう虫の「なおなお」さんがとまっていました。 ![]() 「こんにちは てんとう虫さん。 コスモスさんもこんにちは」かっこちゃんが声かけました。 「はぁーい こんにちは 私は なおなお です」 なおなおさんは、とってもあっさりしたキャリアウーマン。 「こんにちは かっこ です 子供のかおりん です」 「かっこちゃん に かおりんかー いい名前ねっ。 素敵よっ」 「まぁ うれしーい ありがとうございます」 |
![]() 「かっこちゃん ねぇねぇ天使さまの国へ寄ってみませんか。 天使のエンジェルyukiさまに聞いてみますね。 yukiさまー yukiさまー かっこちゃんとかおりんを連れていってもいいですか?」 「はーい 大丈夫ですよ」 「承知しました。さあ行きましょう。かっこちゃん かおりん ついておいで……」 「はい」 かっこちゃんはかおりんを連れて なおなおの後をついて行きました。 コスモスの花の真中へ、すうーとすい込まれていくと天使の国へいけます。 天使の国への入り口は色々な所に隠れているんです。 「エンジェルyukiさま。かっこちゃんとかおりんをお連れしました」 ![]() エンジェルyukiさま 「ありがとう。良く来て下さいました。かっこちゃん かおりん。 ここは心が落ち着くところです。辛いことは全部忘れさせてくれます。 ほら、見てごらん みんな、いますでしょう。 同じような境遇の方たちなんです。みんな仲間なんですよ。 だからね。悲しいことも辛いことも皆んなで分け合ってくれます。 話したいことがあればどうぞ話して下さい。 みんな辛いこといっぱい背負っているんです。 真剣に話しを聞いてくれますよ。力になってくれますよ。 さあ、どうぞ こちらへいらっしゃい」 「ありがとうございます。気持ちがとても楽になりました。 エンジェルyukiさま……」 かっこちゃんは、あたたかーい言葉と、思いやりを頂いて涙で一杯でした。 ![]() |
少し離れたお花の中に『あーちゃん』がいます。 天使の国の子供たちと遊んでいます。 ![]() あーちゃんはまだちっちゃな赤ちゃんです。 でも、お見送りもできます。 お迎えもできます。 「いってらっしゃーい。 おかえりなさーい」を 目と笑顔で表わします。 「いっ・。☆~て~☆らっ。☆しゃ~~_・☆。いーーー♪」 「☆お~~☆か_。え☆。り☆~な~☆。さ☆~~ーいー♪」 だからパパとママは 「あーちゃん いってきまーす」 「あーちゃん ただいまー」と言います。 パパとママは あーちゃんのことが 大好きです。 |
「あっ かあさん! あそこに あーちゃんがいるよ」かおりんが見つけました。 「あーちゃんのそばへ行ってみようよ。かあさんっ!」 「そうねっ 行ってみましょう」 ![]() ![]() 「あーちゃん あーちゃん かおりんですよ」 「か・。☆~お~☆り。☆ん~~_・☆。♪ か・。☆~お~☆り。☆ん♪」 あーちゃんは、かおりんに笑顔いっぱいで答えています。とても嬉しそうです。 てんとう虫の「なおなおさん」も入って遊んでいます。 天使さまにお仕えしている、チョウチョの「愛ちゃん」もいます。 あれー 弟のユー君もいるよ。 ![]() おにごっこかな。ジャンケンポン アイコデショ! 待ってよー! |
かっこちゃんが、あーちゃんに伝えました。 「あーちゃん あーちゃん あのね 私たちは、生れた町へ戻る途中なの だからもうすぐここを出て帰ります。ごめんなさいね」 「う☆。んっ☆。 ま☆。た☆。 き☆。て☆。ねっ☆」 「きっと 来るからね。 あーちゃん」 エンジェルyukiさまや、天使の国の、みんながお見送りしてくれています。 ![]() エンジェルyukiさま 「かっこちゃーん かおりーーん 強く生きるのよー また来てくださいね。みんなでお待ちしていますよー」 みなさんの優しい優しいお見送りです。 「みなさーん ありがとうございました」 かっこちゃんの目から感動の涙がこぼれています。 「愛ちゃん ![]() ![]() 「はいっ yukiさま わかりました。 さあ♪ 行きましょう かっこちゃん かおりん♪」 今度は、愛ちゃんとユー君が帰り道の案内をしてくれます。 ついて行くと、 光のお城のような、とてもきれいな所へ出てきました。 「母さんっ 見てー うわぁーー きれーーい」 ![]() かおりんのさけび声……かおりんは初めて見る景色です。 かっこちゃんは以前見たことがあります。 この時期がちょうどきれいに飾る時なのです。 「あぁー。 帰ってきたんだー 母さんの町へ…… 私の町へ…… 気持ちが落ちつきます。 やっぱり生れて育った町はいいなあー」 かっこちゃんは、なつかしさと嬉しさと感動で胸がジーンとなりました。 |
とっても優しくて素敵なミーユとパティとラフイーネもお迎えに来ています。 「おかえりなさーい かっこちゃん かおりんっ♪ もう、大丈夫ですよ。私達がついています」ミーユの温かい声がします。 「かっこ姉ちゃん おかえりなさい。 またあそんでね」パティの声 「ミーユ パティ ラフィーネ ただいま…… パテイは元気ものだったね。今も空を飛んだりしてるの……?」 「うんっ そうだよ。不思議なお魚だからね」 「パティ 私の子供 かおりん だよ 遊んであげてね」 「ハーイ」 「かおりんです。母さんをよろしくお願いします」 お母さんのことを気遣っている 優しい かおりん。 しっかりものですね。 かっこちゃんとかおりんは ふるさとの町で、手をつなぎ、前を向いて歩いて行きます。 「母さん がんばろうね」 かおりんの力強い言葉 ミーユやパティやラフィーネも温かく見守っています。 ![]() ![]() 妖精のかっこちゃんとかおりん かっこちゃんとかおりんには、幸運の女神さまのようなミーユがついています。 きっと幸せがやってくることでしょう。 ほらっ そこに幸せの足音が聞えてきます。 ねっ 聞こえるでしょう。♪。♪。♪ しあわせをつかみましょうね。 かっこちゃん♪ かおりん♪ |
お わ り