不思議なお魚パティとラフィーネ 第20話 森の子サーヤ     2003.09.08s

 
第20話の仲間たち
パティの家族構成 お母さん:ミーユ   お父さん:マルーロ
長女  :ラフィーネ  次女 :パティ   長男:マーロ
パティ31年前の思い出の小学生
お母さん ミーユパティに名前をつけてくれた、とっても優しくて素敵なお姉さん
サーヤ森の植物の研究をしているサーヤ
ありんこ友達たち
みみずさん友達たち
虫さん友達たち
みどり天使さま暑くても寒くても頑張るみどりさん
エンジェルyukiさまAngelさん   天使のようにやさしい人


自然の大好きな・森の妖精サーヤ


 パティの家族は森にきています。
 今日は森林浴を楽しんでいます。

パティ家族
パティの家族


 すると森の妖精があらわれました。
「こんにちは みなさんいらっしゃいませ。
 私はサーヤといいます」


「こんにちは 私はパティといいます。
 それから、母さんのミーユとお姉ちゃんのラフィーネ。
 それと…… 赤ちゃんです」


森の妖精
森の妖精サーヤ


 森のようにさわやかな サーヤ
 みんなに好かれる サーヤ


 森から生れたような サーヤ
 みんなは森の子サーヤとよびます。


 サーヤは森が大好きです。
 森の木や草などとお話しながら暮らしています。


 寒い寒いところでも森の植物はたくましく生きています。
 この木たちは、どんなことをして寒さから自分を守っているのかな?


 氷つくような寒さの中でもこごえないです。
 自然のなかで生きていくには、生き物はそれぞれの方法で自分を守っています。


「ねぇー サーヤお姉ちゃん」


パティ
パティ

「なーに パティ」

「あのね お姉ちゃんは 森の植物が好きなんですか?」
「そうねえー それだけじゃなくて…… 自然が好きってことかな」


「ふーん どうして……?」

「森は 生き物に大切なものを作ってくれるのよ……
 パティには まだ分からないかな?
 森へ入ると、空気がとってもおいしく感じるでしょう。
 お・い・しーーいーと 思うことあるでしょう」


「うん あるよ♪」


森


「それは、森の植物が呼吸しているからなのよ。
 お陽さまの光を受けて、私たちに大切なものを作ってくれてるの」


「ふーーん ちょっとだけ分かるような気がします。
 あのね お姉ちゃん 海や川でも、それに、にたことがあるよ。
 海の中にも、森のように草なんかが生えているところがあるの……」
 それでね…… 葉っぱから、小さなまるーいつぶつぶがプクッ・プクッ・と出るの
 あれも 森のようすと同じなんですか」


パティ
パティ

海藻


「そうだね パティ。
 海や川の中では、植物の呼吸が見えますね。
 パティ…… 森がなくなると、川や海まで困ってしまうのよ。
 森があるとね 降った雨もしばらく森の植物たちとお遊びするの
 枯葉や土やみーんなと遊びながら、おいしい養分をたくさん作るの
 森から出てくる養分が川をながれて海までとどくよ」


「そっかー 
 漁師さんが、お山へ木を植えているのも、そのことなんだね」

「そうよ 冬には葉っぱが落ちて、ふわふわのじゅうたんができるの。
 葉っぱのじゅうたんの下では、色んな生き物がお仕事しているよ。
 ちょっとのぞいてみましょうか」サーヤが葉っぱを少しめくってみました。


森
アリんこアリんこアリんこ


「ほーら アリさんや虫さんや、土をたがやすミミズさん。
 こんにちは みなさん ちよっと見せてね ジャマしませんから」


「いいですよ サーヤ」虫さんがいいました。

「こうして養分が作られていくのよ パティ。
 それでね 雨が降ると、森で作られた養分が水と一緒に川へ流れていくの
 川の生き物たちの栄養にもなり、最後に流れ着くところは海でしょう」


魚魚 魚魚 魚

「そうか…… 生き物はみんなつながりがあるってことなんですね」
「そうよ。だから、自然をこわしたりしないで、大切に育てなくてはいけないの」


「サーヤお姉ちゃん だいぶ分かってきたよ」
「パティ あのね。いいこと教えてあげるね」
「なあーに」


森は海の恋人


「森へ木を植える運動は、漁師さんの奥さまたちが、最初に始めたのよ。
 それでね '森は海の恋人'という言葉がうまれたの……」

「すごーい ステキな話ですね♪
 サーヤお姉ちゃん、自然は大切だってこと教えてくれてありがとう」

「いいえ どういたしまして また森へ来てくださいね」

「はい」


「パティ いいことをならいましたね」
 天のほうから天使さまの声が聞こえてきました。

「あっ 天使さま…… 見ていたのですかー」
「ええ ずーと」
「みどり天使もいっしょですよ」

エンジェルyuki
エンジェルyukiさま

みどり天使
みどり天使


「ほんとだー みどり天使さま こんにちは」
「ひさしぶりですね パティ 私もとってもいいことを聞きました」
 みどり天使もうなずいています。


「サーヤのいう通りだね。
 自然はみんなが大切にしないといけません。
 ひとつがこわれると、次から次へとこわれて行きます。
 こわれた自然を元に戻すには、何十年もかかりますもの
 みんなで大切にしましょうね」


サーヤ
サーヤ


「はい 天使さま……」

「サーヤお姉ちゃんありがとう。
 また いろいろ教えて下さい」


「パティまたいらっしゃいね。 さようなら」

「さようならー」

 お わ り