不思議なお魚パティとラフィーネ 第15話 一年生 かおりん    2002.06.12

 
第15話の仲間たち
パティの家族構成 お母さん:ミーユ   お父さん:マルーロ
長女  :ラフィーネ  次女 :パティ   長男:マーロ
パティ31年前の思い出の小学生
お母さん ミーユパティに名前をつけてくれた、とっても優しくて素敵なお姉さん
クリオネのかっこちゃんかおりんのお母さん。2人でふるさとへ帰って幸せになりました。
クリオネのかおりんかっこちゃんの子供。今年、一年生になりました。
おばあちゃんかおりんのおばあちゃん。
かっこちゃんの実家で2人を見守ってくれます。
空に浮かぶ雲 みんなのお母さんの顔に変身します。
ちょうちょのユークン今年から一年生
ちょうちょのアイちゃんユークンのおねえちゃん
エンジェルyukiさまAngelさん   天使のようにやさしい人


3話のかおりんが 一年生になりました がんばれーー


 みなさんっ♪

 第3話の「かっこちゃんとかおりん」を覚えていますか。
 お母さんの名前は かっこちゃん
 子供が かおりんといいます。


「えぇーーと んーーー あっ クリオネさんっ♪」
「そうそう そうよっ、あの流氷の妖精クリオネさんっ」


かおりん流氷
かおりん


 二人でふるさとへ戻ってから
 早いものです、あれから流氷が2回流れてきました。
 かおりんも春にはもう1年生。

 今日はみなさんと、かおりんの住んでいる町へ行ってみましょう。
 雲さんに乗せて頂いて、かおりんの町が見えるところまできました。


雲


「あっ いるいる かおりーーん。
 お母さんもいるよっ かっこちゃーーん」


子供 街


 すっかり元気になりましたね。かっこちゃん。
 とっても素敵できれいなかっこちゃん
 じつは、かっこちゃんから
 かおりんが一年生になるという知らせがあったんです。



「かおりんっ 一年生おめでとう。
 お母さんを助けてくれましたね」


勉強
鉛筆クレヨン


 いつもお仕事から帰ってくるお母さんを待っていた かおりん
 淋しかったでしょうに…… でも……
 我慢して何も言わなかったかおりん… お母さんをやさしく気遣うかおりん…


「お母さん つかれたっ?」
「うんっ すこしねっ」
「ボク タントンできるよっ」 タントン タントン タントントン……


「お母さん すごくかたいよっ」
「やっぱり疲れてるのかなっ」
「そうだよ 少し休めばっ」


「そうだね ちょっと横になってもいいかなっ」
「うん いいよ」 お母さんに毛布をかけてあげるやさしいかおりん


 お母さんの顔を心配そうにみつめています。 大丈夫かな……


 横になったお母さんの目から、しずくのように涙がこぼれ
 枕カバーに、じわーーとしみ込んでゆきました。
 かおりんの優しい気持がジーーンときたんですね。。


枕に涙が
   かっこちゃん



 おやおや、おばあちゃんも、首をかたむけて コキッ コキッしてます。
「ばあちゃんも タントンする?」


「たのもうかなっ…… でも かおりんは疲れてないかいっ」
「うん いいよっ だいじょうぶっ」 タントン タントン


ぼく


「ねぇ ばあちゃん ボクー ばあちゃんも お母さんも大好きだよっ」
 おばあちゃんの背中から、かおりんがささやきました。


「まぁ うれしいね。 ありがとう かおりん」


「それからねっ お母さんは世界でいちばーん 好きなんだ。
 いつも一緒にいてくれるし、ぼくのためにがんばってくれるんだもの……
 大きくなったら、ボクがお母さんを楽にしてあげるんだ……
 お母さんをオンブもするんだっ…… 」


「そうー えらいね。喜ぶと思うよ」



「あのね、ばあちゃん お母さんと学校まで歩いてみるよっ」
「練習かい 一人で行くことになるからねっ 気をつけるんだよっ」
「うんっ」


 学校まで歩いて15分、途中、車も多いからお母さんは心配
「車が多いね」


「信号をよく見て、右みて、左みて、右みて はい 行くよ」
「ほらほら かおりん 気をつけて……」お母さんは ヒヤヒヤ……


バス


 入学式も過ぎ、ひとりでの通学がはじまりました。
「いってきまーす」 「いってらっしゃい」


「あっ 向こうから来るのは チョウチョの ユーくんだー♪」
 お姉ちゃんのアイちゃんが手を引いています。なかよし こよし……
「ユーくんと一緒にいけばいいなっ」


愛ちゃんユークン
アイチャン ユーくん


「ユーくんおはよう」  「おはよう かおりん」
「いっしょに行こうー」 「うん」


♪ランドセルしょってーー げ・ん・き・よくーー♪



 途中の広場までくるとミーユやパティやラフィーネたちがいました。
 ここをぬけるとあと10分で学校です。


ミーユ


「かおりーん 気をつけてねっ」 空を飛んでいるパティの声
「いってらっしゃーい」ミーユも手を振っています。


パティ
パティ


「ありがとう パティ いってきます」
「学校から帰ったら遊ぼうー」

「うん いいよ」


 空を見上げるとエンジェルyukiさまも、にこやかに見守っています。
「かっこちゃん かおりん 心も体も元気になりましたね」


エンジェルyukiさま
エンジェルyukiさま


 かっこちゃんの子供への愛情と、かおりんの幼いながらもお母さんへの心遣い……
 お母さんの背中を見てきたかおりんには、思いやりの心が育んでいました。
 強ーい親と子のきずなが、お互いをここまで元気にさせました。


 みんなに見守られている「かおりん」は、明るく大きく成長していくことでしょう。



  お わ り