不思議なお魚パティとラフィーネ 第13話 アミーとマコ      2002.02.26

 
第13話の仲間たち
パティの家族構成 お母さん:ミーユ   お父さん:マルーロ
長女  :ラフィーネ  次女 :パティ   長男:マーロ
パティ31年前の思い出の小学生
お母さん ミーユパティに名前をつけてくれた、とっても優しくて素敵なお姉さん
アミー幸せの運びやさん あけみさん
マコ幸せの運びやさん まゆこさん
励ましてくれるお母さん
マリーいつも元気なユキポン
エンジェル達アミーとマコを応援してくれる人々
エンジェルyukiさまAngelさん   天使のようにやさしい人


幸せの運びやさん・アミーとマコはがんばりや



 アミーとマコは仕事仲間
 かわいい かわいいペンギンさん♪


ペンギン
 アミー
ペンギン
 マコ


 大変なお仕事をしています。
「こんにちはっ 失礼します」

「いまっ 忙しいからまたにして」


「あのぅ お話だけでも聞いて頂けませんか」
「うーん 今日はやっぱり無理だ」


「そうですか。すみません。 また参ります」
「ありがとうございました」


 顔は笑顔ですが、心の中には悔しさがいっぱいです。
 でも、お互いを励ましあいながら頑張るアミーとマコ
    かわいいんだっ♪


 すこしブルーになったので、広場で空をながめていました。


雲
お昼ね


「ねえっ アミー あの雲のかたちがお母さんの顔に見えてきた……」
「マコもそう思った……? 私もそう見えたのよ」


 見上げた空のあの雲が 優しき母の顔に似て…… 


 ふたりには、雲の形のお母さんの励ます声が聞こえました。

「がんばれっ 前を向いて歩いてたら
 きっといいことがありますよ。
 ふたりを見ている人がきっといます。
 ほらっ♪ 元気をだしてっ アミー……  マコ…… 笑顔 笑顔♪」


 そこへ元気よく空を飛んでいたパティがやってきました。好奇心一杯のパティ……
「ねえ お姉ちゃん と お姉ちゃん こん・にち・は」


パティ
パティ
ペンギンペンギン


「私はパティ あそこにいるのがお母さん ミーユといいます」
 遠くでミーユは軽く会釈をしています。


ミーユ


「こんにちは 私はアミー」
「こんにちは 私はマコよ」


「何してるんですか?」
「疲れたからっ 休んでるのっ」


「お仕事大変なんでしょうねっ」
「心が疲れるってわかるかなっ? パティ♪」


「うーーん むずかしいなっ わかんないやっ」



「病気じゃないけど、元気がでないときがあるよね」
「うん それはわかるよっ」

「そんな感じかなっ
 いい日ばかりではないしね。
 それに…… 勇気もいるんだよっ」


「ふーーん どんなふうに?」

「そうねぇー 誰も知らない人ばかりの所へ行くの…こんにちはって」


町


「それじゃあ 恥ずかしいこともありますね」


「心臓が ドキッ・ドキッ・って 大きな音をたててるのが分かるよ」

「そっかーー♪ 大変だねっ」


アミー マコ
ドキッ・ドキッ こんにちは



「そうだっ! いいことがある。
 あのね、これから天使さまのところへ行ってみませんか?」


天の扉


「えぇー! パティ! 天使さまに会えるの?」二人のビックリ顔


「うん 思いやりのある人なら誰でも入れる扉があるんだっ」
 

「母さんに聞いてみるからっ まってて……」
「ねぇ 母さーん 天使さまのところへ行ってきていいですかー」


「いいわよーー エンジェルyukiさまによろしくね。
 あんまり遅くならないように帰っておいでーー」

「はーーい」


「さぁ 行きましょう。 アミーとマコお姉さん」
「どうやって行くの?」 アミーとマコは首をかしげます。


「そうかっ 飛べないんだねっ」
「うーん よっし マリーを呼びましょう」


「マリー マリー 降りて来てよー」マリーは天使さまにお仕えしています。


ひまわり


「はぃ はーい パティ なーーに」ひまわりのマリーが来ました。

「お願い あのね アミーとマコを乗っけてよ。
 エンジェルyukiさまに会いに行きたいの……」


「いいよ さあ 乗って」
「ありがとうー」 ピョンとマリーに乗っかったアミーとマコ


パティ アミーマコ


 こうして二人はひまわりのマリーに乗って天使の国へ行くことになりました。



「さあ 着いたよ。yukiさまこんにちは」


yukiさま


「パティ いらっしゃい」
「アミーとマコもいらっしゃい」yukiさまが優しく声かけました。


「いつも 上からあなたたちのことを見ていましたよ。
 辛いことも一杯ありましたね。
 でも、くじけずにがんばってますね。えらいと思います。
 お母さんのような 雲さん に会いましたでしょう。あの広場の空で……」


「はい あれは天使さまが……? 」


雲のお母さん


「ええ 私からのプレゼントでした。ブルーな気分のようでしたから……ね」
 アミーとマコは幸せの運び屋さんですのに、なかなか分かってもらえません。
 でも、分かってくれる人に出会えますよ。前を向いて歩けば、きっと…」


「そうだといいんですが、自信なくしそうです」


「ここにいるみんなはアミーとマコを応援しています。
 辛いこともありますね。泣きたいときもありますね。
 思いっきり泣いてもいいんです。誰も笑ったりしません。
 一緒に涙を流して、分かちあってくれます。
 嬉しい時、悲しい時、誰かと話したい時、いつでもおいで下さい。
 みんなでアミーとマコを、お迎えしますよっ
 あの広場にいけば、パティが案内してくれます」


「ほんとですかー ありがとうございます」


「ええ ほんとですとも、私達はアミーとマコが大好きです。
 ほうーら みんな集まってきましたよ


 まわりを見ると、エンジェルがいっぱい 2人を囲んで祝福しています。


天使の中のマコ


「みんなが私達のことを応援してくれているんですね。
 皆さま ありがとうございます」


 人はみな誰かに支えられて、生きていることを実感したアミーとマコでした。


 さぁ 明日へ向かって がんばろう ♪




  お わ り