不思議なお魚パティとラフィーネ 第 7 話 ペペとリー    2001.07.02

 
第 7 話の仲間たち
パティの家族構成 お母さん:ミーユ   お父さん:マルーロ
長女  :ラフィーネ  次女 :パティ   長男:マーロ
パティ31年前の思い出の小学生
お母さん ミーユパティに名前をつけてくれた、とっても優しくて素敵なお姉さん
アイちゃんYUKIさんの子供 愛ちゃん
ユー君YUKIさんの子供 ユーヤ君
ペペアイちゃんの大好きなワンちゃん
リーペペのあとにアイちゃんの家族になったワンちゃん
てんとう虫なおなおさん
エンジェルyukiさまAngelさん   天使のようにやさしい人


ペペとリー という、かわいいワンちゃんのお話


 アイちゃんとユー君の大の仲良しのペペ
 お庭で遊んだよ… 広場で遊んだよ… かわらで遊んだよ…


 ペペはアイちゃんのほっぺをなめたり
 足元にくっついたり、あまえました。


ペペ


 アイちゃんも、ペペのホホをなでてやると
 ペペはとっても嬉しがって尻尾をふります。


 ほっぺとほっぺをくっつけたり、ぺぺはとても愛されましたが
 ずーと前に天国へ行きました。


エンジェル


 それは
 アイちゃんとユー君とYUKIお母さんが、旅行に行っている時におこりました。


 南の国のハーモニーランドで楽しんだあと、家に帰るために港へ向かっている時
 悲しい知らせが届きました。

 ♪ピッピ ピッピ ピー♪♪ 携帯の着メロが悲しく響きました。
 お留守ばんをしている、おばあちゃんからの知らせでした。


「もしもしっ えっ おばあちゃん ホントっ えーー」
 お母さんの目から涙がポロポロこぼれています。

「お母さん 何があったの」心配そうにのぞきこむアイちゃん


 


「ぺぺが ぺぺが…… うっうっうー」続きの言葉は声になりません。

「ペペが天使の国に行ってしまったの……」やっとのことで声になりました。


アイちゃん


「お母さんっ ペペが天国へ……」アイちゃんの泣きそうな声……
 目には涙が一杯……  今にもこぼれんばかりです。


「ねっ 早く帰ろうっ。 お母さんっ」アイちゃんがいいました。
「うんっ」とうなづくお母さんっ。 でも、とっても悲しそうー


 家路に向かうフェリーがこんなに遅く感じたことはありません。


フェリー


 帰り道はとても長く長く感じられました。
「あー ペペー ペペー ペ ペーー」
 家に戻って現実を見、涙がとまらなくて……あとからあとから流れてきます。


悲しみの涙


 物言わぬペペ
 出発の日「おりこうさんでね」と頭をなでたのが最後になってしまいました。


 しばらく声もでないで、ボゥーーとしているお母さん。
 アイちゃんとユー君もペペの体をなでながら泣いています。
「ペペー ペペー  ぺ…… ぺーーー ……」


 やっと
 ペペがいなくなったことを、受け入れられたのは、それから何日が過ぎてからでしょう。



 悲しみが消えないアイちゃんの家に、新しい家族がきました。
 ペペのあと、みんなの家族になったのは「リー」でした。


 リーはペペにそっくりなんだっ。
「ペペが帰ってきたみたいだねっ お母さん」


リー
       右がリー

 ほほを寄せるとペロペロなめてくれます。ペペとおんなじだっ♪
 ほーんと うわー かわいい
 あーん そんなにペロペロなめないでっ

 リーー あー  くすぐったいよー
 リーが来てから、また前のように、明るい声が聞えてくるようになりました。



 アイちゃんとユー君は、リーを連れて広場へ遊びに行くことにしました。
 踏切を渡ったところに、とっても広いところがあります。
 リーもきっと気に入ってくれそうな広場なんだっ。


ひろば


 空を飛んだりする不思議なお魚
 パティとラフィーネの大好きな遊び場です。


 パティも来ています。ラフィーネも……
 楽しそうに空を飛んでいます。
 てんとう虫も… いるね。

 「わーーい ルンルンっ♪」

 今日は、パティのお母さんミーユもきています。


大好きなミーユ
    やさしいミーユ


 あれー お店屋さんもあります。
「太陽がいっパイ」というパイを売っています。


 元気が出てくる名前だね。 太陽からイッパイ元気をいただけそう。
 かぼちゃパイ、りんごパイ、たまごパイ  わー おいしそうー


 パティのお母さんミーユが、パイをみんなに買ってくれました。
「パティ ラフィーネ パイ買ったわよー 降りておいでー
 アイちゃんとユー君とリーも来たわよ みんなで食べましょう」


 空を飛んでいる、パティとラフィーネに向かっていいました。
「はーい 母さんっ 今いきまーす」パティとラフィーネがおりてきました。


raffine
ラフィーネ
pati
パティ



「アイちゃんっ もうすっかり元気になったの?」パティの声
「うん リーが来たからねっ。 お母さんも元気になったよ」


「わぁー かわいい リーだね」リーはしっぽをふっています。


「さぁ パイを食べましょう」ミーユがやさしく、いいました。
「アイちゃんっ ユー君とリーにもあげてね」


「はいっ ありがとう ミーユお姉さん」
「リー  リー  頂いたよ。 はいっ どうぞ」


「ワン ワン ありがとう」
「わぁーー おいしいー」


 かぼちゃパイとリンゴパイ 大好きーー みんなでおいしく食べました。


「アイちゃん これ お母さんに持って帰ってあげてね。
 太陽から元気をもらえると思います」ミーユのやさしい思いやりです。


「はい ありがとう お母さんもきっと喜ぶと思います」


 アイちゃんとユー君とリーは、「太陽がいっパイ」を持って帰りました。
「お母さん ミーユお姉さんからのお土産です。 元気になってって」


「まぁ うれしい ありがとう わぁー おいしーい」


 こうして、YUKIお母さんも太陽から元気を「いっパイ」いただきました。



  お わ り