不思議なお魚パティとラフィーネ 第21話 スーミーとチーコ 2003.12.24
パティの家族構成 | お母さん:ミーユ お父さん:マルーロ 長女 :ラフィーネ 次女 :パティ 長男:マーロ |
パティ | 31年前の思い出の小学生 |
お母さん ミーユ | パティに名前をつけてくれた、とっても優しくて素敵なお姉さん |
スーミー | カルテを管理しているスーミー悦子さん |
チーコ | スーミーと一緒に働いているチーコちゃん(千尋さん) |
ペンギンさん達 | 病歴管理室の皆さん |
エンジェル達 | 病歴管理室の皆さん |
キリンさん | 第4話のリリーとコーくん |
チョウチョさん | 第7話のアイちゃんとユーくん yukiさまの子供 |
ユミッコ先生 | 私がリハビリに行く病院の先生・マスカットの精です |
エンジェルyukiさま | Angelさん 天使のようにやさしい人 |
患者さんの大切な物をお守りしているスーミーとチーコ
雪の降る寒い日… マーロがすこしカゼ気味です。 パティはお母さんとお姉ちゃんラフィーネと一緒に マーロを連れて、くだもの村のマスカット病院へ来ました。 そこにはユミッコ先生という、とてもやさしい先生がいます。 ![]() ![]() 「母さん マーロはここで産まれたの?」 「そうだよ パティもね」 「そうー じゃあ記録が残ってるんだね」 「そうよ 病院には患者さんの記録が全部あるのよ。 それを カルテっていうの…」 ![]() 「パティ あそこを見てごらん。 ペンギンさんがワゴンで、本のような物を運んでいるでしょ。 あれがそうなの」 「だいじに、はこんでいるね」 「患者さんの病気のことや、治療したことを書いてあるのよ。 それを きちんと管理している人達がいるの… 患者さんの体のことを書いてあるから、とっても大切にしないといけないのよ。 なくしたり、人に見せたりしてもいけないし、話してもいけないの…」 「話してもいけなんだ……」 「いつも見かけるのは、白い服を着た先生や、白衣の天使・看護師さんですよね。 でもね。それを支えている、とっても大切なお仕事をしている人達がいるのよ。 こんど、カルテを見たら、影で支えている人達を思い出すのよ。パティ」 ![]() パティ 「はい 母さん。 表に出ないけど、大切なことをしているんですよね」 「そうよ ずーと前のことも、キチンと管理してくれているんですもの…… 感謝しないといけませんね」 「はい」 |
−パティたちが診察を終え、椅子に座っていると ピンクのカバーのカルテを大切に抱えたペンギンさんが通りかかりました。− ![]() ![]() スーミーとチーコ 「こんにちは 赤ちゃんの顔が赤いですけど、大丈夫ですか?」 「ええ 少しカゼ気味のようでして……」 「まあ それはいけませんね」 「もう 診てもらいましたか?」 「はい さきほど先生から軽いカゼだと……」 「そうですか。お大事にして下さい」 「はい ありがとうございます」 「今日は、雪ですね。寒いから気を付けてお帰り下さい」 「心づかいありがとうございます」 ![]() 「母さん 知ってる人なの?」 「いいえ 病院の方でしょうね」 「やさしい人だね」 「母さん さっきのお姉さん、スーミーさんって名札付けてたよ」 「そう よく見てたね」 「一緒にいたのは、チーコちゃんって書いてた……」 そうなんです。カルテの管理をまかされているスーミーです。 スーミーは「マスカット病院」で働くしっかり者。 ![]() ![]() なんでもテキパキとかたずけます。 テキパキ テキパキ サッサッサ♪ こんな感じですね。 |
すると天使の国のエンジェルyukiさまの声がしました。 「パティ スーミーたちに会いましたか?」 「ええ さきほど、とっても優しい声をかけて頂きました」 ![]() ![]() エンジェルyukiさま パティ 「そうでしょう とっても思いやりのある優しい方です。 はじめて会ったのにそう感じたでしょう」 「はい 天使さま」 「本当はスーミーとチーコも、天使の国から使わせた天使なのです。 私がとっても、信頼している二人なんですよ。 二人は、とても大切なお仕事をしています。 ほかの者にはまかせられません」 「まあ そんな方だったんですか?」 「マスカット病院に、なくてはならない存在です。 今度会ったら、いつもご苦労さまって言ってね。 パティ」 「はい そうします」 「ほんとうは スーミー天使とチーコ天使さまなんですね」 「ええ そうよ」 yukiさまが、手のひらにあたたかーい息を、そーと吹きかけると 天使の国のエンジェル達が出てきて、スーミーとチーコを包みました。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() すると二人はペンギンさんから天使の姿に変わりました。 |
「母さん いいこと考えたっ」パティがいいました。 「なあに いいことって」 「クリスマスイブだから、スーミーとチーコ天使さまに X'masカードを送りましょう」 「いい考えだねパティ そうしましょう。感謝をこめてね♪」
yukiさまがいいました。 「じゃあ 私はケーキを贈りましょう。 パティ スーミーとチーコも一緒に、天使の花園でクリスマスをしましょうよ」 ![]() ![]() 「ほんとー yukiさま。 行ってもいいのー」 「ええ いいですとも 他の皆んなもいますから…」 「天使保育園のエンジェルたちも、いるよね」 「ええ いますよ」 「虹の精レイリーを呼びましょう。 レイリー レイリーや…天使の花園まで橋をかけておくれ」 「はい 天使さま 承知しました」 ![]() レイリー 「パティ さあ みんなを天使の国へ案内して……」 「はい スーミーさん チーコちゃん おいで……」 「母さんもお姉ちゃんも行くわよ」 「はい ついて行きますよ」 虹のかけ橋をわたると……とてもすてきな天使の花園です♪ 「わぁー きれーいー」 ![]() |
「スーミーさん チーコちゃん お帰りなさい。 お勤めご苦労さま……」天使の国のみんなが迎えてくれました。 ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() ![]() 「クリスマスが終わると、また行く事になりますね。 今日はみんなで楽しく過ごしましょう」 天使の国のみんなが揃ってスーミーとチーコを歓迎しています。 いつもにこにこ、明るい笑顔のスーミーとチーコ 「負けないで、がんばろうね」と、目で語りかけてくれます。 くじけそうな時も…… 「よしっ がんばるぞっ 一人じゃないんだ♪」という気持ちにしてくれます。 そばにいるだけでとても心が休まります。 だから皆んなは、二人が帰って来てくれたのが嬉しくたまらないのです。 スーミーさまー チーコさまー メリー クリスマス♪ スーミーとチーコは、信頼してくれる皆んなの気持ちが嬉しくて…… 声にならない言葉で あ・り・が・と・う と言うのが精一杯でした。 |
お わ り